序論

• リアルタイムプッシュ通知の重要性
• Deno、Supabase、Firebase Cloud Messaging（FCM）の紹介

DenoとSupabaseを使ったサーバー設定

• Denoの紹介と特徴
• Supabaseクライアントの設定
• 環境変数を使った安全な設定管理

リアルタイムデータベース変更の検知

• Supabaseのリアルタイム機能の紹介
• データベース変更を検知するためのインターフェース定義

Firebase Cloud Messagingを使ったプッシュ通知の送信

• FCMの役割と重要性
• Googleサービスアカウントを使ったアクセストークンの取得
• DenoサーバーからFCMを使ったプッシュ通知送信ロジック

結論

• Deno、Supabase、FCMを使ったシステムのメリット
• リアルタイムプッシュ通知システムのユーザーエクスペリエンスへの貢献

1. 序論

今日のデジタル時代において、リアルタイムプッシュ通知はユーザーエクスペリエンスを最大化する重要な要素です。この記事では、Deno、Supabase、 そしてFirebase Cloud Messaging（FCM）を使ってリアルタイムプッシュ通知システムを構築する方法を探求します。この記事は、Denoとクラウドサービスに関心のある開発者を対象としています。

2. DenoとSupabaseを使ったサーバー設定

Denoは、Node.jsの制限を克服するために作られた、最新のJavaScriptおよびTypeScriptランタイムです。 SupabaseはPostgreSQLをベースにしたオープンソースのバックエンドサービスで、リアルタイムデータベース機能を提供します。この2つの 技術を組み合わせることで、強力で柔軟なバックエンドシステムを構築できます。

コード例: Supabaseクライアントの設定

import { createClient } from 'npm:@supabase/supabase-js@2'
const supabase = createClient(
Deno.env.get('SUPABASE_URL')!,
Deno.env.get('SUPABASE_SERVICE_ROLE_KEY')!

このコードは、Supabaseクライアントを初期化する方法を示しています。ここでは、Denoの環境変数機能を使って、 Supabase接続情報を安全に管理します。

3. リアルタイムデータベース変更の検知

SupabaseのWebフック機能を使えば、データベースの変更をすぐに検知して反応できます。これにより、 ユーザーに最新の情報を迅速に配信できます。

コード例: Webフックペイロードの定義

interface Post {
id: string
title: string
content: string
}
interface WebhookPayload {
type: 'INSERT'
table: string
record: Post
schema: 'public'
}
// postsテーブルに新しい投稿が追加されると、すべてのユーザーにプッシュ通知を送信する関数
Deno.serve(async (req) => {
// リクエストからWebフックペイロードを抽出します。
const payload: WebhookPayload = await req.json()
console.log("payload: ", payload);

これらのインターフェースは、Supabaseで発生するデータ変更イベントを処理するために定義されます。Postインターフェースは投稿データ 構造を、WebhookPayloadはWebフックから受信したデータの構造を定義します。

4. Firebase Cloud Messagingを使ったプッシュ通知の送信

FCMは、さまざまなプラットフォームにわたってプッシュ通知を送信できる強力なサービスです。DenoサーバーからFCMを通じて通知を送信すると、 ユーザーは新しい投稿や重要なアップデートをすぐに受け取ることができます。

コード例: FCMを使ったプッシュ通知送信

import serviceAccount from '../serviceAccountKey.json' with { type: 'json' }
// Googleサービスアカウントからアクセストークンを取得する関数
const getAccessToken = ({
clientEmail,
privateKey,
}: {
clientEmail: string
privateKey: string
}): Promise => {

このコードは、DenoサーバーがFCMを使ってプッシュ通知を送信するプロセスを示しています。ここでは、Googleサービスアカウントを使って、 FCMに必要なアクセストークンを取得します。

5. 結論

Deno、Supabase、そしてFCMを使ってリアルタイムプッシュ通知システムを構築することは、現代のWeb開発において非常に便利です。 このシステムを通じて、開発者はユーザーに即時の情報伝達と向上したインタラクションを提供できます。この記事で紹介した技術とコード 例を通して、開発者は独自のリアルタイム通知システムを構築するために必要な知識とツールを習得できるでしょう。